安全に使用するためにこちらでは「ハーブ」と「精油」についての基本をご紹介します。
ハーブの基本知識
抽出された植物の有効成分を利用する精油と比べ、植物そのものを利用するハーブは作用が穏やかで安全性が高く、手軽に食べたり飲むことができます。
ハーブには、生のままのフレッシュハーブと乾燥させたドライハーブがあり、いずれにも効能があります。
ハーブは料理にも使いますし、ハーブティーにも用います。香りを楽しむためにお風呂に入れたりといった活用法もあります。
抗酸化ビタミンやポリフェノールを豊富に含んでいるため、フリーラジカルの活性を阻止する一助となります。
人はどんなストレスにさらされた場合でも、体内でフリーラジカルという生理活性物質が増加します。
フリーラジカルは細菌とたたかったり、老化した細胞を取り除いたりするのに必要なものですが、身体の構成部分を酸化させてしまうのです。
よく身体をさびつかせるなどとも言われますが、どういうことかというと例えば、コレステロールを悪玉化させたり、血栓をできやすくさせたり、動脈硬化を促進させてしまうことです。
フリーラジカルの活性化を抑制する抗酸化ビタミンといわれるビタミンC、E、カロテノイドやポリフェノールがハーブにも含まれています。
つまりハーブには細胞の老化を防いでくれる成分が豊富に含まれているため、毎日摂取することで自然治癒力が高まり健康な体作りのサポートとなるのです。
ですがハーブには多くの種類があり、なかには使用方法を誤ると大きなトラブルを引き起こすものもあります。
安全に利用するための基本的な注意点をご紹介します。
購入ポイント
- オーガニック(無農薬)のものを選ぶ
- 自分の目的にあったものを選ぶ
- ハーブ専門店や植物療法士がいるお店を選ぶ
- 大量に買わない
食品を選ぶ、できればオーガニック(無農薬)のものを選ぶと安心
ドライハーブはポプリやクラフトとして使用されることもあるため雑貨として販売されている場合があります。
雑貨扱いになっている場合は着色料などの添加物、残留農薬など安全の確認ができないため、その製品が食品衛生法上の「食品」であることを確認しましょう!
自分の目的にあったものを選ぶ
似たような名称で全く別種の植物も場合もあります。誤ったものを購入しないよう学名で購入するようにしましょう。
ハーブ専門店や植物療法士がいるお店を選ぶ
おすすめのハーブの使用方法など、不明なことを確認して購入できるのは安心です。
大量に買わない
短期間で使い切る量をこまめに買うようにしましょう。
ハーブティーはティーバッグとして販売されているものは便利ですが、効果も風味も落ちてしまいます。
保管方法
ドライハーブの保管は冷凍用保存袋に入れて密封し、冷凍するのがベストです。
ハーブティーなどに使用する場合は、1~2日で使う分だけ密封性の高い保存容器で保管するのもよいでしょう。
使用時の注意点
ハーブは穏やかな作用が大きな特徴ですが以下の基本的なことは守りましょう。
- 使用部位だけを利用する
- 器具の消毒は入念に
- ハーブティーはその日のうちに
- お子様、ご年配者は様子をみながら
使用部位だけを利用する
花部、葉部といった場合、別の部位を使用すると期待した作用がでないだけでなく、全く違う作用が出てしまう場合があります。
器具の消毒は入念に
雑菌の繁殖には注意が必要です使用するガラス瓶などの器具は充分に消毒をしたものを使用しましょう。
ハーブティーはその日のうちに
ハーブティーも時間とともに成分が変化してしまうので作り置きは避けましょう。
お子様、ご年配者は様子をみながら
体質や体調の変化によって何らかの影響が出る場合もあるため様子をみながら使用しましょう。
もちろん妊娠中の女性も同じです。
精油の基本知識
精油(せいゆ)
精油とは植物の芳香成分を抽出した100%天然の揮発性オイルのことです。「油」という字が含まれていますが、これは油によく溶ける性質があるということです。
精油は大量の原料植物から数滴しかとれないエッセンスなため、極端に安すぎるものには注意が必要です。
セルフケアの効果を高めるには品質の良い精油選びが重要です。アロマ芳香やマッサージなどに使用する場合「精油」「エッセンシャルオイル」と明記されたもので天然成分100%のものを選びましょう。
成分分析表が添付されているもので、ラベルに学名や原産地、栽培方法などの表示があれば安心です。
日本の法律では雑貨として扱われているため、ハーブ、アロマテラピー専門店だけでなく化粧品店や雑貨店、インテリアのお店など様々な場所で販売されています。
「アロマオイル」と記載されているものなども販売されていますが、これらは合成香料の可能性があります。合成香料が含まれているものは皮膚の炎症を起こしたり効果が低かったりするので気を付けましょう!
また精油は光や熱によって変質しやすいものなので、きちんと保管されているかも重要です。
購入ポイント
- 成分分析表が添付されているものを選ぶ
- 表示 学名・原産地・栽培法・抽出方法の表示があるものを選ぶ
- 容器の色が青や茶色の遮光瓶に入っているものを選ぶ
- 価格は精油は希少なため極端に安いものは避ける
成分分析表が添付されているものを選ぶ
精油の特徴成分の含有量が記載されていますので、このエッセンシャルオイルが純正なものであることを証明するものです。
表示 学名・原産地・栽培法・抽出方法の表示があるものを選ぶ
学名は世界共通のラテン語表記になります。
原産地により植物が生育した気候や土壌などにより、抽出される成分が異なることがあります。
栽培方法では無農薬(オーガニック)なのか減農薬なのか確認できます。
容器の色が青や茶色の遮光瓶に入っているものを選ぶ
精油は紫外線によって品質が劣化するため遮光瓶に入っているものを選びましょう。
価格は精油は希少なため極端に安いものは避ける
精油の値段は種類によってかなり差があります。それは抽出部位や抽出できる量が違うからです。
精油は大量の原料植物から数滴しかとれないものもあるため、極端に安いものは避けましょう。
保管方法
仕切りのついた木製の保存ケースを使うのがおすすめです。
直射日光が当たらない、高温にならない冷暗所に置きましょう。
空気に触れると劣化しやすいので、きちんとフタを閉めることも大切です。